シャンプーの洗浄力と成分
市販されているシャンプーの洗浄力は、とても強くなっています。
洗浄力が強すぎると、髪や地肌の健康を保つために必要な成分も洗い流してしまいます。
また、頭皮が乾いてしまうと、外部からの刺激に敏感になり、炎症を起こしてフケやかゆみの原因にもなってしまいます。
頭皮は元々、皮脂腺が分泌地した脂と汗が混ざった保護膜で覆われていて、潤いを保ち、地肌を保護しています。
これらの有用物は時間の経過とともに酸化し、不要物に変化して肌を刺激し、様々なトラブルの原因になってしまいます。
この不要物を洗い流すのがシャンプーの本来の役割。
シャンプーの洗浄力は、配合された洗剤によって違ってきます。
■界面活性剤(高級アルコール系)
洗浄剤として一般的に使われているのは、界面活性剤(高級アルコール系)です。
界面活性剤は、洗浄・乳化・潤滑・起泡・殺菌などの役目を果たすため、シャンプーには複数の界面活性剤を配合し、効果や使い心地を高めています。
また、洗浄力が強く、泡立ちも良いため、消費者には好まれますが、地肌への刺激が強いものがあります。
中でも「ラウリル硫酸Na」は、洗髪時に使いすぎると、肌の有用物を除去し過ぎてしまいます。
■脂肪酸系洗浄剤(タウリン系・アミノ酸系)
タウリン系・アミノ酸系の脂肪酸系洗浄剤は、高級アルコール系よりも肌に優しくなっています。
成分表示の表示名には、「ココイル○○」と書かれる場合が多くなっています。
ただし、価格が高めであり、泡の質感もあまり良くありません。
そのため、脂肪酸系洗浄剤が主成分のシャンプーは、それほど品揃えが豊富ではありません。
■石鹸系
脂肪酸系洗浄剤の石鹸シャンプーは、アルカリ性のため、使用すると髪がふやけてしまいます。
そのため、髪を切る頻度が高い短髪以外の方は、使わないようにしましょう。
特に女性にはオススメできません。
■両性界面活性剤
両性界面活性剤は、陰イオンと陽イオン両方の性質を持っています。
成分表示の表示名には、「○○ベタイン」と書かれる場合が多くなっています。
両イオンの性質を持っているため、刺激が弱く、赤ちゃん用のベビーシャンプーにも使われています。
そのため、汚れが少なめな乾燥肌の方には、洗浄力も十分なのでオススメ。